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急速拡大中のコンサル領域、DXコンサルティングを大解剖!スキルや将来性について解説!

02.出航編 コンサルティング業界を知る
2023.5.17

#DXとは #DXコンサルティング #スキル #仕事内容

最近流行りの「DXコンサルティング」。
しばしば混同されてしまう言葉として、「ITコンサルティング」があります。

実は「DXコンサルティング」と「ITコンサルティング」は全く違うもので、
ITコンサルティングIT戦略の策定やシステム導入、保守・運用などです。

そのため、ITコンサルティングをしたからといって
クライアントのDXを実現できるかと言えばそうではありません。

今回の記事では、実際に船井総研で活躍するDXコンサルタントのインタビューを基に、
DXコンサルティングのお仕事をご紹介します!

 

DXコンサルの仕事内容

DX(デジタルトランスフォーメーション)の意味を、
経済産業省では次のように定義しています。

 「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、
データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、
製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、
業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、
競争上の優位性を確立すること
」 

デジタルを活用することだけではDXとは言わず、
ビジネスモデルやビジネスプロセスを根本から改革して初めて「DX」と言えます。

そして、DXの先には、クライアントの

✓ 業績を上げること(=売上向上)
✓ 生産性を向上させること(=利益率向上)

を目的としているのです。

【関連記事】DXの基本の「き」!から知りたい人はこちらから!

 

よく「デジタル化」や「IT化」という言葉を耳にするかと思いますが、
これは言ってみれば
「時間割を紙の手帳で管理していたものをアプリに切り替える」
ようなものです。

アナログからデジタルに置き換わっただけですので、
業績向上や生産性向上には繋がらないことも多々あります。

コンサルティングしているクライアントの
ビジネスモデル全体を俯瞰したうえで
業績アップと生産性向上を実現するための
デジタルを活用したモデル・プロセスをご提案し、実行する

これが「DXコンサルティング」の仕事内容です。

 

DXコンサルの将来性

結論から申し上げると、
DXコンサルティングの需要はますます高まっていくと考えられています。
それに伴い、DXコンサルタントの人数も増加していくでしょう。

今後もどんどんデジタルやITの領域は進んでいくと推測されています。

✓ 消費行動の中心がアナログからデジタル(オンライン上)で完結するように変化していく
✓ IT化の進みが速く、新しいモノへアップデート出来ていない企業が増加する
✓ 労働人口減少に対して、DXを利用して業務効率化を行っていく必要性が増す

以上のことから、企業はすべからずDXが求められる時代となります。
それにもかかわらず、多くの企業がいまだに
DX人財を確保できずにいる状態なのです。

そのため、DXコンサルタントは規模や業界にかかわらず、
多くの企業で必要とされることが見込まれます。

特に2020年以降はコロナウイルスの影響もあり、
DXへの第一歩を踏み出したいと考える企業は急激に増えました。

✓ コロナの影響で景気悪化、
  減収減益に生産性の向上で対応する必要性が発生
✓ 既存のビジネスを行うだけでは
  不測の事態に対応できないことが露呈し、
  データの可視化・ニーズ分析を行い、新しいビジネスを創出する必要性を認知
✓ アフターコロナになった現在でも、
  リモートワーク等の柔軟な働き方が定着化

など、企業にとっても、DX化への早急な対応が求められています。

 

DXコンサルに必要なスキル

DXコンサルタントのベーシックスキル

DXコンサルタントには、大きく

① ITスキル・デジタルスキル
② コンサルティングスキル

の2つのスキルが求められます。
それぞれが具体的にどのようなスキルなのか、見ていきましょう!

 

①ITスキル・デジタルスキル

ITとは、パソコンやスマートフォンなどの
情報技術(Information Technology)の総称を意味する言葉です。

ITスキルを細分化してみると、

✓ システム戦略スキル
✓ マネジメントスキル
✓ テクノロジースキル

に分類されます。

システム戦略スキル

そもそもシステムとは何でしょうか。

システムとは、ハードウェア、ソフトウェア、OS、ネットワークなどの要素が
相互に影響しながら、全体として何らかの機能を果たすものを指します。

そしてシステム戦略スキルとは、システムを効果的に活用し、
クライアントの経営目標を達成するための中長期的な施策を策定するスキル
です。

忘れてはならないのは、「システムには目的がある」ということです。
目的を達成するための手段としてシステムがあります。
システムを使って目的を達成できるかどうかは、まさにこのシステム戦略スキルにかかっています。

 

マネジメントスキル

システム戦略を策定したら、開発に取り掛かります。
開発はひとりでおこなうものではなく、多くの場合チームでおこなうものです。

チームで動くとなると、
「誰が」「いつまでに」「何を」するのか
というタスクやスケジュールの管理が重要になります。

また、限られた予算と人手をどう活用するのか、というコスト管理も欠かせません。
率先してチームを引っ張っていくためにはマネジメントスキルも大事な要素です。

 

テクノロジースキル

テクノロジーといってもさまざまな分野がありますが、
ソフトウェア、ハードウェア、データベース、ネットワーク、セキュリティなどに分類されます。

DXコンサルティングの内容によっても比重は異なりますが、
策定した戦略を形にするためには、それに関連する技術力も必然的に求められます

最近は、「ノーコード・ローコードツール」とよばれる、
プログラミングの専門知識がなくても開発可能なツールが増えてきました。
kintone、ZOHO、Salesforceなどが例として挙げられます。

そのおかげで開発期間の短縮を図ることが可能になり
企業のDX化をさらに後押ししています。

しかし、クライアントの要望に的確に応えようとすると、
ノーコード・ローコードでは限界があることもしばしばです。
その先を実現するためには、プログラミングのスキルを磨くことも避けられません。

 

②コンサルティングスキル

論理的思考力

システムを設計・開発する際には、
クライアントがどんな課題を解決したいのか
どんな価値を実現したいのか
をヒアリングしたうえで、要件定義を行います。

重要なのは、
限られたコスト(開発人数・費用)と時間で
最大の効果を得られるシステムを構築すること
です。

こんなことができたらいいな、
こんな機能があったらいいな、
というふんわりとした考え方ではいけません。

クライアントの目標を達成するために必要な指標は何か、
その指標を取るためにはどのようなデータが必要か、
そのデータはどこに入力してもらうのがよいか、などを
段階的に考える論理的な思考が必要です。

 

コミュニケーション能力

コンサルタントとしてはもちろん、
DXコンサルタントにとってもコミュニケーション能力は必要不可欠です。

例えば、

✓ 提案内容を実行してもらうための説得力のある話し方
✓ 会議のファシリテーション
✓ 良好な関係を築く対人関係構築スキル

などはパッと思いつくかと思います。

しかし、それと同等あるいはそれ以上に重視すべきなのはヒアリングの能力です。

クライアントに効果的な解決策を提示するには、
相手が抱えている課題をうまく聞き出すことから始めなければなりません。

こちらから一方的に伝えるだけでなく、
相手からの話を引き出すことが最初のステップです。

クライアントも、まだ自分たちがどんな課題を抱えているのか
整理できていない可能性があります

クライアントから能動的に話してもらいつつ、
整理の段階から一緒に考えることも、
DXコンサルティングに必要とされることの一つです。

 

推進力(リーダーシップ)

DXコンサルタントの仕事において、
クライアントにただ提案するだけ、ということはほとんどありません。

提案して終わりではなく、
クライアントに提案した内容をやりきらせる
「推進力」は非常に重要なスキルです。

クライアントとの打ち合わせやシステムの開発段階では、
ステークホルダー間での意見のすれ違いなどにより
スケジュール通りに進まない、ということがよくあります

そのような時には、前に進めるために
ステークホルダーの意見を聞きながら折衝案を提示したり、
関係者を動かすために働きかけたり
という姿勢が大事になってきます。

コンサルティングのスマートなイメージとは裏腹に、
時には泥臭いことをしてでも、
クライアントが成果を上げられるように行動することも必要な能力のひとつです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は近年特に注目されているDXコンサルタントについて解説しました。

DXコンサルティングは現在コンサルティング会社が注力している領域でもあります。
今回の記事を読んで少しでも興味を持った方は、
ぜひインターンシップや会社説明会などに参加してみて詳細を聞いてみてください!

また今回はDXコンサルについて解説した記事ですが、
下記記事ではその他のコンサルタントの種類についても解説しています。
ご興味がある方はぜひチェックしてみてください!


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