コンサルタントの種類・分類が分かる!クライアント別の業務内容も解説。
- 02.出航編 コンサルティング業界を知る
- 2023.3.8
コンサルティング業界は非常に幅が広く、クライアントの業界や業種によって様々な領域があります。
そのため「コンサルティングの仕事に興味があるけど、種類が多すぎてよく分からない」というお悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。
本記事ではコンサルティングの対象や業務内容ごとに分類し、具体的な仕事内容や特徴をご紹介します。
目次
【クライアント別】コンサルティングの種類
まずは、クライアントで分類してみましょう。
クライアント別の分け方としては、まずはクライアントがどのような立場かを考えるとよいでしょう。
あるいは、誰に対してコンサルティングするか、と考えても良いかもしれません。
【クライアント別】コンサルティングの種類
- ①政府や自治体が対象
- ②経営者や社長が対象
- ③人事部長やIT部長などの担当者が対象
それぞれどのような違いがあるか、詳しく見ていきましょう。
①政府や自治体が対象となるコンサルティング
政府や自治体などの公的機関を対象とするコンサルティングでは、調査分析やシステム導入のコンサルティングなどが見られます。
複数のコンサルティングファームがタッグを組んでプロジェクトを進めることもあり、テーマとしては非常に細分化されることも多々あります。
②経営者や社長が対象となるコンサルティング
経営者や社長が対象とするコンサルティングでは、経営に関することであれば総合的なテーマでのコンサルティングが求められます。
求められる成果としては売上を上げることや利益を上げることで、クライアントとの関係性が何年も長く続いていくことも特徴的です。
③人事部長やIT部長などの担当者が対象となるコンサルティング
人事コンサルティング、ITコンサルティングなどのコンサルティングでは、大半が部長クラスや担当者クラスが対象となります。
クライアントの担当者が所属している部門の効率化や、何をするのかの判断をするための資料作成などが主なコンサルティング内容となります。
その他)クライアントがどのような業界・業態か
また、クライアントの業界・業態によってもコンサルティングが分類できます。
例えばですが
- ①製造業向けコンサルティング
- ②医療業界向けコンサルティング
- ③サービス業向けコンサルティング
など、各業界のプロフェッショナルとしてコンサルティングを提供します。
経営コンサルティングを行うにあたっては当然業界の専門的な内容も求められますので、それぞれの業界に特化したコンサルタントが活躍しています。
様々な分野で活躍しているコンサルタントのインタビュー記事はこちらからご覧ください。
具体的なコンサルティング実務を知るには、インターンシップへの参加もおすすめです。
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【業務テーマ別】コンサルタントの種類
続いては、業務内容別で分類してみましょう。
代表的な業務内容でコンサルタントの種類を切り分けると、4種類あります。
【業務別】コンサルタントの種類一覧
- ①戦略系コンサルタント
- ②ITコンサルタント
- ③人事・HR系コンサルタント
- ④財務・会計系コンサルタント
こちらにあるようなテーマ型のコンサルタントになると、そのテーマのプロフェッショナルとしてのキャリアを歩むこととなります。
具体的に何をするコンサルタントなのか、詳しく見ていきましょう。
①戦略系コンサルタント
戦略系コンサルタントは、クライアントに対して新規事業や既存事業グロースのための戦略提案を行うコンサルタントです。
プロジェクトと呼ばれる、一定期間で調査分析資料や戦略提案書を納品することが求められます。
外資系コンサルティング会社が多く、一般的にコンサルティングの仕事をイメージするとこの戦略系コンサルティングの仕事をイメージすることが多いです。
②ITコンサルタント
ITコンサルタントは、IT戦略策定やシステムの導入、導入したシステムの保守運用などを行います。
ITコンサルタントはシステムエンジニアと混同されることも多いのですが、ITコンサルタントがシステム導入までのストーリを描くのに対し、システムエンジニアは求められるシステムを構築する仕事です。
また、ITコンサルティングを行うことが、クライアントのDX(デジタルトランスフォーメーション)実現と同義ではない点についても注意が必要です。
③人事・HR系コンサルタント
人事・HR系コンサルタントは、クライアントの人材採用や組織開発などを行うコンサルタントです。
クライアントは企業なので、企業がより業績を伸ばすための評価制度構築や、人材採用のサポートを行います。
人材ビジネス業界(人材紹介・人材派遣など)と人事・HR系コンサルタントは全く違う職種ですので、人材系に興味がある場合はその違いを十分に調べておきましょう。
④財務・会計系コンサルタント
財務・会計系コンサルタントは、会社の財務状況やビジネスにおける収支のアドバイスを行うコンサルタントです。
会計分野はよく法改正なども起こりますので、最新の会計業務のプロセスや会計に関する法律の監視・対応など、常に幅広い勉強が欠かせません。
コンサルティングファームにおいては、母体が監査法人と称される会計事務所であることも多々あります。
以上が代表的な業務テーマ別でみたコンサルタントの種類です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。コンサルタントの領域は非常に多岐にわたりますが、今回はクライアント対象別、業務テーマ別でコンサルタントの種類を解説しました。
コンサルタントは領域だけでなく、コンサルティング会社の規模も様々です。
コンサルタントを目指す場合はどの領域で自身を成長させていくのか、しっかりと考えて就職活動してみてください!
よくあるご質問
Q1 コンサルタントにはどんな種類がありますか?
主に4種類あり、①戦略系コンサルタント、②ITコンサルタント、③人事・HR系コンサルタント、④財務・会計系コンサルタントがいます。クライアントの課題やニーズに応じて必要なコンサルタントや適切なコンサルファームが変わってきます。
Q2 コンサルタントの業種は何ですか?
(経営)コンサルタントは「サービス業」に分類されます。企業の経営課題を解決するために日々支援していく仕事です。
Q3 最近よく聞くDXを専門にするコンサルタントはいますか?
DXコンサルタントという職種があります。単なる業務の効率化ではなく、新しい価値やビジネスモデルを作る目的でDXに特化したコンサルティングを実施しています。