RECRUIT SHIP

就活ガイドブック

リクシップ

国内コンサル就活を成功させるためのコンパスを手に入れよう

DXコンサルタントの仕事とは~DXコンサルタント徹底解説~

02.出航編 コンサルティング業界を知る
2023.11.1

はじめに

現代のビジネス環境は、瞬く間に変化し続けています。新たなテクノロジーが台頭し、消費者の期待は日々進化し、競合他社は新しいアプローチを模索しています。企業がこの変化に適応し、競争力を維持・向上させるためには、デジタルトランスフォーメーション(DX)が不可欠です。そして、DXを成功に導くためには、DXコンサルタントの存在が欠かせません。
この記事では、DXコンサルタントの役割やスキル、将来性について掘り下げます。

DXとは

DXとは(デジタルトランスフォーメーション)とは、ビッグデータ、AI、IoTなどのデジタル技術を駆使し、企業が業務プロセスの改善だけでなく、製品、サービス、ビジネスモデル、組織文化を根本的に変革することを指します。
以下ではデジタイゼーション(Digitization)からデジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation、DX)への流れに沿ってDXについて説明します。

 

1. デジタイゼーション(Digitization)

デジタイゼーションは、アナログデータやプロセスをデジタル形式に変換する最初のステップです。これには、紙文書をスキャンして電子化する、デジタルデータの収集と整理、デジタルデータベースの構築することなどが含まれます。デジタイゼーションにより、情報のアクセスと共有が効率的に行えるようになります。

2. デジタル化と自動化

デジタイゼーションが進むと、デジタルデータの取り扱いが一般的になり、プロセスの自動化が可能になります。ルーチンなタスクや業務プロセスは、ソフトウェアツールやロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)を用いて自動化され、生産性が向上します。

3. データアナリティクスと洞察

デジタルデータの蓄積が増えると、データアナリティクス(データから結論を導き出すために生のデータを収集して調査するプロセス)とビッグデータ解析が重要となります。戦略的な意思決定を行うために、データからトレンド、パターン、などを抽出します。

4. クラウドコンピューティングとデジタルプラットフォーム

デジタルデータとアプリケーションのクラウドベースのホスティングが増え、クラウドコンピューティングプラットフォームが利用されます。これにより、柔軟性やスケーラビリティが向上し、リソースの効率的な利用が可能になります。

5. カスタマーエクスペリエンスとデジタル接点

DXの一環として、顧客エクスペリエンスの向上が重要です。デジタルチャネルやオムニチャネルアプローチを活用して、顧客とのデジタル接点を増やし、個別に合わせた体験を提供します。

6. 新たなビジネスモデルの探求

デジタイゼーションとDXは、新たなビジネスモデルを生み出す機会を提供します。デジタルプラットフォームを通じたサービス提供やサブスクリプションモデルなど、従来のビジネスに挑戦する新たな方法が模索されています。

7. 組織文化とデジタルリーダーシップ

DXの成功には組織文化の変革が欠かせません。組織全体でデジタルイノベーションを奨励し、デジタルリーダーシップを育成することが必要です。

8. 持続的な改善と変革

DXは一度きりのプロジェクトではなく、持続的な改善と変革のプロセスです。新たなテクノロジーとトレンドに適応し、競争力を維持します。

デジタイゼーションからDXへの移行は、ビジネスや組織にとって不可避のステップです。企業がデジタルテクノロジーの活用と組織の変革を通じて、競争力を高め、持続的な成功を収めるためには必須です。

DXコンサルタントの仕事内容とは

DXコンサルタントとは

DXコンサルタントは、企業がデジタル技術を活用して業務プロセスを変革し、ビジネスモデルをアップデートし、組織文化を変え、競争優位性を構築するのをサポートする専門家です。主に戦略的な視点からビジネスの課題を特定し、デジタルソリューションを提供します。
例えばビッグデータ、人工知能(AI)、インターネット・オブ・シングズ(IoT)などの最新テクノロジーを駆使して、ビジネスプロセスの改善、新たな収益の機会の特定、および市場での競争優位性の獲得に取り組みます。
では似た職種のイメージがあるITコンサルタントとシステムエンジニアとは何が違うのでしょうか。違いを以下にまとめました。

【ITコンサルタント・システムエンジニアとの違い】

具体的なコンサルティング実務を知るには、インターンシップへの参加もおすすめです。
▼船井総研のインターンシップについてはこちら

コンサルタント会社のインターンシップ募集中"

必要とされる理由

DXコンサルタントが必要とされる理由は大きく2つあります。

①DXコンサルタントが企業にはないDXの知見で企業のDXを推進していく必要がある

デジタルトランスフォーメーション(DX)は、現代のビジネスにおいて不可欠な要素となっています。それに伴い競争が激化しています。
そのために、企業にはないDXの知見を提供し、変革を推進することができるDXコンサルタント企業においてますます重要になっています。具体的には4つの役割があります。

1.専門知識の提供

DXコンサルタントはデジタル技術やトレンドに関する専門知識を持っています。最新のテクノロジーを把握し、どのようにビジネスに適用すべきかを理解し提供することができます。

2.第三者の視点

企業内部のスタッフはしばしば日常業務に追われ、新しいアイデアやアプローチに疎くなることがあります。DXコンサルタントは第三者の視点を提供し、既存のプロセスや問題点を客観的に評価することができます。

3.DX戦略の策定

DXコンサルタントはDXのビジネス目標と技術のマッチングにおいて専門知識を持っており、成功への道筋を示し、企業にとって効果的な企業のDX戦略を策定をすることができます、

4.リスク管理

新たなテクノロジーの導入にはリスクが伴います。DXコンサルタントは、これらのリスクを最小限に抑え、円滑な移行をサポートすることができます。

②新しいビジネスモデルを生みだす必要がある

現代のビジネス環境は急速に変化しています。ビジネス環境の変化や顧客の要求に適応し、競争力を維持し成長するためには、新しいビジネスモデルの探求が不可欠です。企業は伝統的な枠組みを超えて、創造的で柔軟な発想を活かし、未来を見据えたビジョンを持つことが必要になっています。以下にその背景をまとめました。

1.市場の変化への適応

新しい競合者やテクノロジーの急速な進歩により、市場は常に変化しています。例えば小売業では従来の実店舗からオンライン販売へシフトし、多くの小売業者がウェブサイトやモバイルアプリを活用し、顧客がオンラインで商品を購入できるようなりました。これにより多くの小売り業者がオンライン販売を行うようになりました。このように従来のビジネスモデルが時代遅れになることがあり、これに適応できない企業は市場での地位を失う可能性があります。

2. 顧客の期待の変化

顧客の期待は絶えず変化しており、新しい価値提供が求められています。例えば小売業では、インターネットの普及により顧客はオンラインで商品を購入することを好むようになり、これに対応するため小売業者はウェブサイトやモバイルアプリを通じてシームレスなショッピング体験を提供することが必要になりました。このように古典的なビジネスモデルでは顧客の要求に応えきれない場合があるため、新しいビジネスモデルが求められます。

3. 効率と競争力の向上

新しいビジネスモデルは、プロセスの効率性を向上させ、コスト削減や生産性の向上をもたらすことがあります。これにより競争力を維持し、成長を実現できます。

4. リスク分散

既存のビジネスモデルに依存しすぎることは、リスクを高める可能性があります。新しいビジネスモデルを探求することは、リスク分散の一環として重要です。

5. 新たな機会の発見

新しいビジネスモデルの検討は、新たな市場や収益源を発見する機会を提供します。これにより、企業は成長の機会を追求できます。

6. 持続可能性と社会的責任

新しいビジネスモデルは、持続可能性と社会的責任の観点からも重要です。環境への配慮や社会への貢献を考慮に入れた新しいモデルが求められています。

DXコンサルタントの将来

キャリアプラン視点から

ここでは、DXコンサルタントのキャリアプランという視点からその将来性について説明します。

1.専門知識の獲得

DXコンサルタントはデジタルテクノロジーに関する高度な知識を持つ必要があります。クラウドコンピューティング、ビッグデータ、人工知能、IoTなど、デジタル分野の最新のトレンドや技術を学ぶことができます。

2.業界知識の深化

各業界は異なるニーズと課題を抱えており、最適なソリューションを提供するためには各業界の深い知識を得る必要があります。これにより、業界知識を深めることができます。

3.資格の取得

一部のDXコンサルタントは、業界標準の認定資格(例: AWS認定、Google Cloud認定)を取得することで、スキルの証明を行うことがあるなど資格取得のチャンスが多くあります。

4.プロジェクトマネージメントスキルの磨き上げ

DXコンサルタントはプロジェクトの計画、実行、監視、評価を効果的に行う必要があるためプロジェクトマネージメントのスキルを磨くことができます。

 

5.リーダーシップの発展

経験を積んだDXコンサルタントはリーダーの役割を依頼されることが多々あります。チームを指導し、プロジェクト全体を成功に導く力をつけることができます。

市場の視点から

市場の視点からも説明したいと思います。

1.需要の増加

企業はDXを推進し、競争力を維持・向上させるためにDXコンサルタントの専門知識を必要としています。市場の需要は今後も拡大し続けるでしょう。

2.業界横断的なアプローチ

DXコンサルタントは異なる業界やセクターにおいても通用するスキルを持っています。これにより、市場でのキャリアの柔軟性が高まり、必要とされる機会が増えます。

3.テクノロジーの進化

デジタル技術は急速に進化しており、DXコンサルタントは最新のトレンドとテクノロジーに常に適応し、クライアントに最適なソリューションを提供できる存在として求められています。

4.戦略的パートナーシップ

DXコンサルタントは、企業の成功に直結する戦略的パートナーとして認識されています。組織の変革と成長に向けた戦略的な助言は、市場で高く評価されます。

 
資格は必要か

結論資格は必要ではありません。以下でDXコンサルタントに求められる要素を紹介します。

・広範な知識

DXは多岐にわたる分野をカバーしており、IT、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、セキュリティ、ビジネス戦略など多様な領域の知識が必要です。専門知識を深めるために、常日頃から学習を怠らないことが求められます。

・問題解決能力

DXコンサルタントは、クライアントの課題を特定し、効果的なソリューションを提供する能力が求められます。そのため複雑な問題に対処し、創造的な解決策を見つける能力が重要です。

・コミュニケーションスキル

DXコンサルタントは、クライアントとのコミュニケーションが円滑でなければなりません。プロジェクトの進捗状況や提案を明確に伝え、クライアントと協力して成果を出すためにコミュニケーションスキルが欠かせません。

・最新トレンドへの追従

DX分野は日々進化しています。DXコンサルタントは常に最新のトレンドやテクノロジーに対する理解を深め、クライアントに最適なアドバイスを提供する必要があります。
 

DXコンサル企業の紹介

マッキンゼー・デジタル

日本の企業を取り巻くデジタル環境が目まぐるしく変化する中において、現在、マッキンゼーが携わっている案件のうち半分以上がデジタルに特化したものとなっています。マッキンゼーでは、データサイエンティスト、エンジニア、アーキテクト、デベロッパー、アジャイルコーチ、デザイナー、サイバーセキュリティエキスパートを含む日本オフィスのデジタルエキスパートとグローバルのデジタルエキスパートが連携して、クライアント企業のデジタルトランスフォメ―ションや能力構築を支援しています。

<引用>マッキンゼー・デジタルHP

アクセンチュア(DXソリューションコンサルタント – インダストリーX 本部)

お客様のCxOレベルとの議論を通じて、モノづくりの将来像を共に考え、課題解決のための提案を行います。デジタル技術や先進手法を活用して、製造業のお客様の業務改革、組織再編、デジタルトランスフォーメーション、グローバルトランスフォーメーションなどの変革を幅広く支援します。

<引用>アクセンチュアHP

日立コンサルティング(現場参加型DX戦略策定サービス)

日立コンサルティングは、日立グループの「OT※×IT」ナレッジを生かしながら、組織が一体となってDXを推進できるよう意識醸成・チーミングを行い、その先のアイディエーション・計画策定までトータルに支援いたします。
※OT(Operational Technology): 制御・運用技術

<引用>日立コンサルティングHP

NTTデータ(デジタルツイン共創プログラム)

本プログラムは、パートナーとNTTデータでの二人三脚での運営を想定しています(案件により、提携するお客さまが複数社となる場合もございます)。その理由は、本プログラムで構築するデジタルツインの基礎的な情報や技術はNTTデータが保有していますが、お客さまが抱える課題を解決するには、お客さま自身のデータを主役にする必要があるためです。
本プログラムのプロセスとして、お客さまが抱える課題のコンサルティングから、ユースケースや仮説の具体化、デジタルツインの試作、シミュレーションの実施、その後のビジネス化の相談までと、幅広く強力にサポートしています。デジタルツインを扱うのが初めてとなる場合も、豊富な経験と実績をもとに安全・安心に支援することが可能です。

<引用>NTTデータHP

 

船井総合研究所

業績アップや生産性アップにつながるデジタル化(DX)のお手伝いをさせていただきます。 巷には溢れるほど多くのデジタルツールが存在しています。 企業がこれらの中から最適なツールを選択するのは至難の業です。 船井総研は全国での成功事例を基に、最適なデジタルツールを厳選し、使えるように提案します。 新しいテクノロジーを活用することで、飛躍的に生産性を上げることができます。 マーケティングオートメーション(MA)、アドテクノロジー、クラウド型業務システム、RPA、BI、AIにも対応しております。

<引用>船井総研HP

 

おわりに

興味を持ってくださり、お読みいただきありがとうございました。
DXコンサルタントとしてのキャリアは、情報技術とビジネスの融合に興味を持ち、変化に柔軟に対応できる方にとって非常に魅力的です。この記事を読んで、企業や組織がより効率的で効果的に運営できるように手助けすることは、非常に充実感のある仕事ということが伝わっていたら幸いです。
最後にDXに関するその他の記事を紹介させていただきます。

急速拡大中のコンサル領域、DXコンサルティングを大解剖!スキルや将来性について解説!

DXの基本の「き」を船井総研のDXコンサルタントが解説!

【就活生必見!】DXコンサルタントに聞く!DXに必要なスキルとは!?

DXコンサルティングって何?船井総研のDXコンサルタントの仕事内容を徹底解説!

DXやITに興味ある学生必見!船井総研で行うDX・デジタルコンサルティングの仕事とは?

コンサルティング実務を体験したい方へ

コンサルティング実務を体験したい場合は、
 1. リアルなコンサルティング相談をワークテーマにしている
 2. 期間が長く、調査から実行提案まで体験できる
 3. 現役コンサルタントが近くにいる環境である(長期インターンシップなど)
のいずれかを満たすインターンシップに参加することがおすすめです。

経営コンサルティングを行っている船井総合研究所では1Dayや1Week、長期インターンなど複数のインターンシップが開催されています。
どれもリアルなコンサルティング体験を意識したプログラムで参加学生からの満足度90%です。
コンサルティングを体感できるハイレベルなインターンシップですので、是非参加をご検討ください。

3daysインターンシップ

3daysインターンシップ募集中"

昨年大変ご好評を頂きましたグループワーク型1WEEKインターンシップです。
「3days INTERNSHIP」には、社長・管理職クラスのトップコンサルタントが複数参画。
上場企業の経営陣に会うことができる機会は滅多にございません。「プロフェッショナルに要求される仕事のレベル感」を是非体感してください!
3daysインターンシップについて詳しく知りたい方は3daysインターンシップの詳細をご覧ください。

長期インターンシップ

長期インターンシップ募集中

船井総合研究所では、「船井総研をコンサルティングする」というテーマで長期インターンシップを募集しております!
現役コンサルタントがクライアント企業のコンサルティングを行うように、長期インターン生として入社いただいたみなさんには船井総研のコンサルティングを実施いただきます。

実際に行う業務内容は入社後の配属部門によって異なりますが、どの部門でも船井総研でも指折りのトップコンサルタントと一緒に業務を行っていただきます。

PICKUP