【就活必見!】志望企業の持続的成長性はどう見たら良い?!
- 01.準備編 就職活動を知る
- 2022.9.16
#企業分析 #持続的成長性の見方 #企業選びの軸
みなさん、こんにちは!
いつも記事をご覧いただきありがとうございます。
私たちは、コンサル業界を志望している学生向け『お役立ち情報』を提供しています!
今回の記事は『【就活必見!】志望企業の持続的成長性はどう見たら良い?!』についてお伝えします。
寺田:皆さん、こんにちは。
いつもリクシップをご覧いただきありがとうございます。
船井総合研究所で人材採用を担当しております寺田です。
私はよく学生さんと面接をさせていただくことがあるんですが、その際に
「企業の持続性はどう見ればいいか?」
というご質問を多々いただく事があります。
そこで本日は数多くの企業を見てきている小梢さんに、ヒントをお伺いできればと思いますので、本日はよろしくお願い致します。
小梢:皆さん、こんにちは。
船井総合研究所の小梢健二と申します。
私は新卒で船井総研に入りまして、今15年経っております。
入社後11年間は経営コンサルタントとして、数百名以上の経営者の方と実際に膝を突き合わせて話をさせて頂いてコンサルティングさせていただきました。
その後、新規事業ということで、経営者向けのデジタルメディアの社長onlineを起案させていただいて、現在10名近くのメンバーとなっております。
企業選びの際に見ておくポイント
寺田:就活において企業選びの際に見ておくポイントはどこでしょうか?
小梢:色々な観点で見るところがあると思うのですが、例えば
・ご自身がやりたいことをその企業に入ることによって実現できるか
・その企業が何で一番かどういった成長が出来るか
というような観点が考えられると思います。
挙げたらキリがないのですが、その中でも、皆さんがしっかり確認すべきところが「会社の持続成長性」です。
皆さんもご存じの通り、世の中が変化しておりますので、どんな状況に陥ってもきちんと会社が持続的成長しているか、しっかり変化をして成長しているかという観点で見ることがすごく大事かなと思っています。
寺田:会社の持続性は結構分かりづらいですよね?
売上や社員数であれば、就活中の皆さんでも分かりやすいかなと思います。
小梢:今就活しているのであれば、実際入社するのは1年後、2年後になるので、企業研究されているところは今時点や過去のことになると思います。
しかし、未来を想像しないといけないと思いますし、もちろん皆さんは企業に入社することがゴールではなくて、入った後どう活躍するかが大切だと思いますので、3年後、5年後、10年後、皆さんが就職した企業がどのように成長しているかを見る事が非常に大事なポイントではないかと思っています。
寺田:そうですよね。
私が面接をしていても、今の話よりも1年後、3年後、5年後を見据えている人の方が、納得がいく就活が出来るのではないかと思います。
会社の持続成長性はどのように見るのか?
小梢:会社の持続成長性についてなんですけど、おすすめの見方は「決算書」を見ることです。
上場企業であれば、会社のホームページからIRというところを見ていただくと決算概要書という形で決算書を見ることができます。
決算書には、大きく二つありまして、「損益計算書」と「貸借対照表」の二つがあります。
こちらは簡単に言いますと、貸借対照表というものは会社のお財布です。
現時点での会社の保有資産やお金の状況を表しているものになります。
損益計算書は、一定期間の会社の成績表のようなものです。
よくあるのが大体一年間単位です。
一年間での売上や利益等といったものになります。
具体的な見方ですが、貸借対照表は、会社のお財布ということなので財務状態を見ることになります。
業種によって異なりますが、まず一つ目のポイントは自己資本比率です。
これは純資産と総資産の割合を見て、純資産の割合がどれだけ大きいかという事です。
業種にもよりますが、一般的には30%以上あれば安全と言われています。
その次に会社の安全性を見るのであれば、借入金額ですね。
短期借入と長期借入の金額を見ます。
これは会社がお金を借りて事業を運営しているところになります。
この金額が多いと簡単に言えば、お財布で言えば借金が多いと事になりますので、一つの注意点かと思います。
最後に流動資産というところを見るのですが、これは今すぐにお金にできる現金や商品などを合計したものになります。
ここのお金が多ければ多いほど、投資余力があるということになります。
こちらが貸借対照表の見方です。
損益計算書については二つありまして、一つ目はできれば3期分の損益計算書を見るといいと思います。
3年間でどれだけ売上が伸びてるかということで、この売上が伸びているということは成長しているということです。
二桁成長で3年間伸びているのであれば安全な会社かと思います。
もう一つが営業利益率です。
一つの目安は、営業利益率が10%以上あるかどうかです。
営業利益率10%というのは難しいので、10%あれば、何かしら一番商品があったり、
他者を差別化する要因があります。
なかなか営業利益率10%以上はいかないので、営業利益率10%以上という会社は、非常に強い会社ということです。
損益計算書で3年間ずっと過去売上が伸びている、かつ営業利益率が10%以上という会社は今後も伸びていく可能性が高いと言えます。
寺田:やはり損益計算書と貸借対照表をしっかりと見ていくということなんですね。
私もコンサルティングをしていてすごく重要な点だと感じていました。
いかがでしたでしょうか?
就活の企業選びにおいて会社の持続性という観点からは、決算書を見ていただければと思います。
では最後に小梢さん、就活生に向けたメッセージをお願いします。
企業選びに悩んでいる学生の方へ
小梢:就職活動というのは本当に人生を決める大事な決断だと思います。
上場企業であればIRから会社の情報をキャッチアップできますので、今回のテーマでもある決算書をしっかり見て判断していただければと思います。
伸びている企業というのは大体毎年二桁成長をする、プラス営業利益10%超というこの二つの特徴があるところはかなり安定して伸びやすい企業と思いますので、その二つは特に見ていただければいいのかと思います。
寺田:他にもコンサル業界の就職活動に関する記事や動画をたくさん出しておりますので、ぜひご覧ください。
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