船井総研の社長に聞く「船井総研と他コンサル企業の違いとは?」
- 03.内海編 船井総合研究所を知る
- 2022.8.26
#他コンサルティング会社との違い #船井総研の戦略 #社長インタビュー
みなさん、こんにちは!
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今回の記事は『船井総研の社長に聞く「船井総研と他コンサル企業の違いとは?」』についてお伝えします。
今回は、船井総研の社長 真貝さんに、船井総研と他コンサル企業との違いについてインタビューしました!
目次
Q1.なぜ中堅・中小企業に注力しているのか?
他のコンサルティング会社がやらないことをやろうとしてきたカルチャーが背景にあると思っています。
創業期は大手の仕事もやっていました。
むしろ大手の仕事が中心でした。
日系のコンサルティング会社も日本は製造業が元々多く、製造業の領域は他のコンサルティング会社もやっていました。
そのため、創業者の船井幸雄さんは卸や流通といった川下に降りてコンサルティングを行っていたという経緯があります。
同じ流通業でも、今となっては日本では知らない人はいないような企業のコンサルティングなどもやっていました。
また、本部づくりやチェーンストア展開等は他のコンサルティング企業が結構行っていたため、我々は1店舗、1店舗ごと個店のコンサルティングをやっていました。
思想としては他のコンサルティング会社がやっていない部分、いわゆるブルーオーシャン戦略の考え方が割と根付いています。
とはいえ、今も大手をやっていないというわけではありません。
実は昔、私は大手をクライアントとする部隊にいました。
勉強にもなり、やりがいもありました。
ただ、その後、中小零細に近い士業事務所の経営者向けのコンサルティングを立ち上げました。
経営者向けのコンサルティングはすぐに結果が出ます。
来月には結果が出ます。
うまくいくにしてもいかないにしても、それがすごくダイナミックでした。
社長も人間性や経営力といった魅力がありました。
お付き合いして気持ちよく、自分自身を高められるというようなところがありました。
船井総研の本丸はそこだとわかっていながら、あえて大手の仕事をやっていました。
しかし中小企業のコンサルティングをしてみて、改めて楽しさを実感しました。
Q2.他企業との差別化は?
よく就職活動されている学生さんから、タナベ経営さんや山田コンサルティンググループさんなどの名前が挙がります。
ただ、実は競合になっているのは学生さんだけです。
コンサルティング案件では、全くバッティングしません。
皆さんから見たときに併願先というだけだと思います。
得意分野、スタイルや客層が異なっています。
我々は業績アップや成長実行支援が大半です。
すなわち、マーケティング、集客、営業など顧客視点のコンサルティングが得意です。
一方、タナベ経営さんや山田コンサルティンググループさんはマネジメント分野が得意です。
船井総研の特徴は、業種業界別に業績アップの提案をしていることです。
同じビジネスモデルを行っていたり、同じ志を持っている経営者の方に集まっていただいているコミュニティがあります。
さらには、同じビジネスを全国で手がけていくことによって、様々な数字が指標として集まります。
うまくいっている事例やうまくいかない理由なども集まりやすい体質だ、というのが1つです。
あとは、学生の皆さんからすると、働く仲間や先輩が他企業と異なります。
先輩や上司の年齢層が船井総研の方がずいぶん若いのではないかと思います。
Q3.今後、コンサルティング業界でのポジションは?
わざわざブルーオーシャンでいたいわけではありません。
ただ、いきなりレッドオーシャンに行きたいというよりブルーオーシャンに力を入れるのは我々らしいと考えています。
中小企業向けにマネジメント支援をやっている会社は多いですが、DX提案、成長実行支援や業績アップ支援を行っている会社はグローバルでみても、それほど多くありません。
そこを組織的にやれることが独自のポジションだと考えています。
Q4.伸ばしていきたいところや不足している点は?
すべてにおいて経営資源は足りていません。
特にコンサルタントの場合は、人材は足りないと思います。
質・量ともに新しいことをやっていこうと思うと、当然足りなくなります。
新卒のメンバーは、ある程度出来上がっているものを一緒にやることが向いていますので、同時にプロ人材にも参画してもらう必要があるかと思います。
特にフロンティア領域は力を入れるつもりです。
Q5.船井総研のコンサルタントに必要な資質は?
逆に向いていない人の特徴は、面接を通して感じるところがあります。
例えばファーストキャリアとして船井総研が良いという話をされることがあります。
学生の方の中には、コンサルティング会社はスキル思考が強く、次々とスキルを求めていくと考えてらっしゃる方がいるのではないかと思います。
一方、我々の安倍、何かスキルを得るよりも、あるマーケットを決めたら必要な全てのことを行っていくという感じです。
そのため、どういった体験をしたか、あるいはどういった経験を経営者としたかがコンサルティングの実績になります。
学生の方はこれから得るものを意識するので、得られるスキルしかイメージできないと思いますがキャリア(中途)で面接するときは、必ず職務経歴書を作ります。
その際どんなスキルが得られたか書く人はいません。
どんな仕事をしてきたかを書きます。
つまり、経験値を問われます。
経験値という部分に関しては船井総研では多種多様に経験できると考えています。
ですので、本当にファーストキャリアとして位置づけてしまうと、断片的な経験しか得られないのではないかと思います。
また、人生かけて経営をされている経営者からしたときに、
「私は船井総研にファーストキャリアとして入っていますと」
と言われたら、
「来月から来なくていいよ」
となると思うんですね。
そういう点からしても、腰掛的な感じはあまり向かないのではないかと思います。
それと、まずは一つのことで一人前になることを皆思考しているので、色々な業種を見たい人には向いていないです。
他のコンサルティング企業では人事、デジタル、財務などいろんな業種を見れますし、我々の部隊にもありますが、大半は業種を絞って経営というテーマの全般を扱うという点で異なっています。
また、コンサルタントとコンサルティング営業の区別がついていない学生の方もいます。
例えばIT企業に入る時に、エンジニアをやるつもりで入ったのに、営業をやってと言われたら嫌だと思うんです。
ただ、コンサルティング営業をやっている会社は商材は色々です。
人材だったり、ITだったり、コンサルティングビジネスを営業で売ることもあります。
これは営業職です。
志望業界はコンサルティング会社ですが、やる仕事は営業、ということがあります。
これは、コンサルティングをやりたいということとは異なります。
なので、コンサルタントとして何がやりたいかということは、わかっておかないといけないです。
あとは、お金や収益の話をするのが嫌いな人も向いていないです。
中小企業の社長と付き合っていく際に業績やお金の話ができないコンサルタントは完全に片手落ちになってしまいます。
収益の計算ができなかったり、会社が成り立つ仕組みがわからない状況だと難しいと思います。
インタビューは以上です。
ありがとうございました。
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