真貝社長インタビュー ~社長の本音編~
- 03.内海編 船井総合研究所を知る
- 2022.1.12
#社長の本音 #社長インタビュー #嬉しいこと #望まないこと
船井総合研究所の社長である真貝大介さんに様々な質問をさせていただきました。
今まで聞けなかった社長の本音が分かります!
船井総合研究所 社長 真貝大介 × 学生インタビュアー 石井
石井:今回は本音インタビューということであまり聞かれない
聞きずらいことを聞いていきたいと思います!まず一つ目に、、、
Q1.元々、社長になりたいと思っていましたか?
真貝社長:
未だに思っていないです。
一度もなりたいと思ったことはないですし、
リーダーにすらなりたいと思ったことはないですね。
石井:
そうなのですね。
元々、リーダーなどもしていなかったのですか?
真貝社長:
リーダーになる半年前くらいに当時の上長に
「来年リーダーにするつもりだから。」と言われて
「あ。そうなのですか。」ということで。
石井:
それで社長になったのですか?
真貝社長:
そうです。
一年目あまりチームが上手くいかなくて
すごく苦戦した記憶があります。
そして、社長も一年目、コロナで大変だったので
やっぱり一年目は厳しい試練が待っているものだと思いますね。
石井:
選ばれた時は、びっくりしましたか?
真貝社長:
びっくりということも無かったです。
自分がやるっていうことに関しては、
腹落ちしないと社員の皆さんにとって良くないかなと思ったので、
「なんで自分がやるのか」ということは凄く考えました。
Q2.社長になる為に必要なことは何でしょうか?
真貝社長:
時と場合に応じて違うと思いますけど、
今の会長から言われたことでもありますし、
僕も必要だと思ったことがあります。
まずうちはコンサルタントばかりの会社です。
コンサルタントはコンサルティングしている瞬間が一番幸せで
コンサルタントとして活躍したい人達が多いです。
なので、コンサルタントを活躍させるのが
最終的にはトップの仕事になります。
僕が活躍するというのが最優先だとまずいわけなのですよ。
だから皆が活躍できることを応援しようと思うと
コンサルタントの皆さんからすると
「そんな仕事やりたくないわ」という仕事がたくさんあります。
そういうのをまとめて、自分で出来る様にすることが必要なことだと思います。
皆がやりたがらないことを積極的に引き受けてきたということはありますし、
僕は皆が活躍してもらうのを見るのが好きなタイプだったので
そういったことを喜んで出来たかなと思います。
石井:
周りを引っ張っていくタイプがリーダーかなと思っていたのですが
周りを輝かせるということがこれまで必要だった、
ということですかね?
真貝社長:
そうですね。
これはもうコンサルタントだから、というのが大きいです。
コンサルタントの応援ができる人だから、
という風にはよく言われましたね。
石井:
業種ごとによって違うということですか?
真貝社長:
そうです。
例えば、営業会社だとかスタートアップ系の会社は
リーダーが前面に出てグイっと引っ張っていく社長が多いです。
創業期なんかはそういう社長が必要だと思います。
うちの会社でいうと、僕はもう六代目ですからね。
だから社長のタイプっていうのも、
ちょっとずつ変わっていくのではないかなと思います。
石井:
時代によっても違うということですね。
真貝社長:
そうだと思いますね。
Q3.社長は実際どれくらい忙しいですか?
真貝社長:
少なくとも稼働時間、働いている量でいうと
僕が一線でコンサルタントをしていた時期の半分くらいだと思います。
石井:
そうなのですね!
逆に減ったという認識ですか?
真貝社長:
人から詰められる仕事が減ったということですね。
上司や客さんのタスクで
自分が能動的に組み立てるものもありますが
物理的に埋まっているものは少ないです。
ですが、空いている時間で、
気になったり考えたりする時間というのは
やはりそれなりに必要です。
なので、結果としては寝ている以外の時間をどう過ごすか
っていうだけの話だと思います。
自分が受け身で好きなようにコントロール出来ない時間よりは、
自分でデザインして使える時間が増えたという感じだと思いますね。
それから、昔は「これは仕事ではないよね」と
いわれていたことが、今は仕事になります。
例えば、新聞を読むなんていうのは
コンサルタントにとっては仕事でも何でもないです。
今は、社長の僕にとっては新聞を読むというのも
一つのタスクにしないといけない仕事だと思います。
新聞だけじゃなく業界紙なども目を通さなければいけないです。
また、新聞を読むことでいうと
普通の記事を読むというのはコンサルタントもやることですが
僕の仕事は広告を読む、広告欄を見る、
人事情報に目を通すということです。
昔は全然、何も興味はなかったことが
自分の仕事になりつつあるというのは、
随分変わったことなのかもしれませんね。
石井:
そうなのですね。
かなり意外ですね。
一日を仕事にしようと思えば出来るということですか?
真貝社長:
そうですね。
逆にいうとこれはコンサルタントも一緒ですけど、
別に遊んでいても仕事になる要素があるのがコンサルタントの仕事です。
ぼーっと休んでいる人なんて世の中いない。
映画を見たり、本を読んだり、出かけたり、
ということをやっていることが多いじゃないですか。
寝てばかりいる人は、そんなにいないですから。
コンサルタントの仕事も経営者の仕事もそこは共通で、
どんな遊びでも仕事につながるし糧になる、
というのはいい仕事だなと思いますね。
「あそこの会社の社長は何歳で、この大学出身なんだ」
みたいなことが自分の仕事になりつつあるというのは
随分変わったことかもしれません。
石井:
なるほど。
ありがとうございます。
Q4.仕事で一番、嬉しいこと・恐れていることは何ですか?
真貝社長:
これも裏腹ですね。
僕が直接のクライアントではない、
例えば銀行さんとかいわゆるIT系のプラットフォーマーの方と
話をする時に、うちのコンサルタントが
滅茶苦茶業績を上げているということに対して驚かれます。
そういった会社の方が
「船井さんに頼むと見たこともない数字が出てびっくりしています。」
ということを聞けるのが、社長の一番のご褒美で嬉しい瞬間です。
逆に、恐れているのはそうじゃなくなることです。
「たいして成果が上がっていない」みたいなことを言われたら、
すごく嫌だろうなというか、
プライドが保てなくなるだろうなと思います。
結局、「ちょっとずつたくさん業績が上がっています!」
ということじゃなくて
「船井総研が手伝ったらあんなに伸びるんですか!」
という状態を、僕達800人くらいのコンサルタントが皆で
色んな所で常にキープ出来る様にしなければいけないと思います。
石井:
その恐れている、業績が落ちてしまうという話というのは、
結構あると思うのですが、
メンタル的な部分では大丈夫なのですか。
真貝社長:
業績が上がる瞬間というのは1年間、12か月契約していて、
12か月後にいかなきゃいけない地点が10だとするじゃないですか。
そうした時に1か月目に1いって、2か月目に2いくような
一個ずつ階段を登っていくという業績の上がり方は絶対にしないのです。
12か月契約があったら、
半年間くらいは助走をつけている期間があって、
この間はゼロなわけなのです。
この期間は業績が上がってないわけで、
お互いストレスを抱えているというか、疑心暗鬼な状態なわけです。
ここからグーンと業績が上がって
本来10に到達すべき地点に立てばいいんですけど
その瞬間は凄く一瞬です。
そういう意味では、12か月の間で滅茶苦茶業績が上がっている
という瞬間は、最初の1年目っていうのは
1か月か、2か月くらいしかないです。
でも、それがコンサルティングの元々の目標ですし、
この次の週ではもっと業績が上がるということなので
それで良いと思います。
しかし、全体の期間における比率はどうなるかというと
業績が上がってない期間の方が長いので
当然コンサルタントにとっても
なかなかしんどいな、という時期になります。
また、このタイミングでお客さんに聞いたら
「まだ業績上がってないよ」という話になるので、
それはお互い覚悟しておかなければならない
タイミングということはあると思いますね。
石井:
なるほど。
本日はありがとうございました。
真貝社長:
ありがとうございました。